整合計算の実用5ステップ

2025年7月30日

このページでは、整合計算を実用する手順が5ステップで説明されています。

ステップ1:基点表から条件の基点を求める

次の基点表の1列目から条件を探し、2列目から対応する条件の基点を求めます。

条件基点翻数
子のツモあがりで子が支払うとき5001
(該当なし)7501.5
子のツモあがりで親が支払うとき
親のツモあがりで子が支払うとき
10002
三人麻雀で子のあがり15002.5
三人麻雀で親のあがり
四人麻雀で子のあがり
20003
四人麻雀で親のあがり30003.5
基点表

ステップ2:翻数を求める

成立する役とドラと符翻の翻数を合計した翻数を求めます。

慣例
での翻数
整合計算
での翻数
役名
10.5平和
21.5七対子
 22.5対々和
22.5三暗刻
23三槓子
整合計算で変更された翻数
翻数名前読み定義
0.5門前清栄和メンゼンチンロンホー門前でのロンアガリ。
0.5二暗刻リャンアンコー2組の暗刻子。
0.5一槓子イーカンツ1組の槓子。
1二槓子リャンカンツ2組の槓子。
符翻

整合計算では平和、七対子、対々和、三暗刻、三槓子のみ翻数が慣例より変更されています。他の役とドラの翻数は慣例通りです。

平和は必ずツモか門前ロン(門前清栄和)が複合するため、1翻以上が確定します。役が平和のみ場合でも一翻縛りを満たしてあがれます。

七対子は必ずツモか門前ロンが複合するため、2翻以上が確定します。

門前ロン、二刻子、一槓子、二槓子を符翻といいます。符翻は役ではないため、役がなく符翻だけやドラだけの状態では一翻縛りを満たせません。

ステップ3:4翻未満の場合、基点表から翻の基点を求める

4翻未満の場合のみ、次の基点表の3列目からステップ2で求めた翻数を探し、2列目から対応する翻の基点を求めます。

条件基点翻数
子のツモあがりで子が支払うとき5001
(該当なし)7501.5
子のツモあがりで親が支払うとき
親のツモあがりで子が支払うとき
10002
三人麻雀で子のあがり15002.5
三人麻雀で親のあがり
四人麻雀で子のあがり
20003
四人麻雀で親のあがり30003.5
基点表

ステップ4:公式から点数を求める

ステップ1で求めた条件の基点と、ステップ2で求めた翻数またはステップ3で求めた翻の基点を使って、公式から点数を求めます。

翻数公式の名前公式
4翻未満基点の定理点数=条件の基点×翻の基点÷1000
4翻以上13翻未満翻の第4規則点数=条件の基点×翻数
13翻以上
役満
翻の第5規則点数=条件の基点×16
公式

点数は250点単位です。

例外として、次の表で点数が定められています。

条件翻数点数
子がツモであがったときの子の支払い1.5500
三人麻雀で子のあがり1.51250
四人麻雀で子のツモあがり1.51750
例外の点数

表の条件と翻数で公式通り計算した時、計算結果が250の整数倍になりません。対処法として点数が250の倍数になるように加点されたものが上の表の点数です。

一般的な麻雀セットで遊ぶ場合は、100点棒を250点棒として使用してください。

250点単位で表示できない点数表示装置を用いる場合は、百の位以下が250の点数を200の表示、750の点数を700の表示で代用してください。

ステップ5:供託点と積み棒を考慮する

ステップ4で求めた点数に供託点と積み棒の点数を考慮して実際の点数を求めます。

実際の得点 = ステップ4で求めた得点 + 供託点の合計 - 積み棒の合計点 ×(プレイヤー数 - 1)

実際の失点 = ステップ4で求めた失点 - 支払った供託点 - 積み棒の合計点 × [ツモの場合:1, ロンの場合:(プレイヤー数 - 1)]

整合計算での積み棒の点数は250点です。積み棒1本につき四人麻雀なら750点、三人麻雀なら500点が動きます。

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Posted by 里見瞬