整合計算のQ&A
条件の規則について
Q. なぜ条件の規則が定められているのですか?
A. 符計算ありの方法と本質的に同じ規則にするためです。
Q. ツモあがりのとき、四人麻雀と三人麻雀で支払う点数は同じですか。
A. はい、同じです。
翻の規則について
Q. なぜ0.5翻単位の翻数が存在するのですか?
A. 符計算を代替するためです。
基点公式は「親子やツモ・ロンと点数の関係」と「翻数と点数の関係」を、三麻と四麻をひっくるめて同じ計算式を使って表せる、という美しい定理です。詳しくは、こちらのページをご参照ください。
Q. ダブル役満やトリプル役満などは採用されないのですか?
A. ダブル役満、トリプル役満などは整合計算の規定の対象外です。
それらを採用しても、整合計算に反することにはなりません。
基点公式について
Q. 基点公式を定めた目的は何ですか?
A. 計算を簡単にするためです。
基点公式を定めなくても条件の規則と翻の規則ですべての点数を求めることができるのですが、基点公式があると点数計算がよりシンプルになります。
250点単位と2つの例外について
Q. なぜ計算結果を250点単位にするのですか?
A. 100単位切り上げでは6つの規則が満たされなくなる場合が多いからです。また、点棒の数を減らすためです。
100点単位切り上げでは、切り上げた結果として規則と異なる例外が18か所も発生しますが、250点単位では例外が3か所が発生するだけで済みます。
現実の麻雀では一般的に100点棒を10本ないし5本用いますが、整合計算を適用すると100点棒の代わりに250点棒を4本ないし2本用いることになり、点棒の数を6本ないし3本減らすことができます。
Q. 250点棒がありません。どうすればよいですか?
A. 100点棒を250点棒としてご使用ください。
Q. なぜ250点単位を表現できない点数表示システムを用いる場合は点数を10の位を切り上げるのですか?
それが例外に対する簡潔な対応だからです。
後述の50点の印を用いる方法はやや準備が必要で、ややわずらわしさがあります。
10の位を切り上げることで本来の点数とは異なる結果になりますが、これは無視できるレベルだと考案者である里見瞬は考えています。
Q. 250点単位を表現できない点数表示システムを用いる場合に、100点単位ではなく250点単位でプレイしたいです。どうすればよいですか?
50点の印を用いる方法があります。
50点の印を用いる場合は、まず最初に何らかの50点の印を4つ用意し、共通の場所に集めておきます。次に、試合中に持ち点を100点単位に切り捨てて点数表示システムに表示させ、50点が切り捨てられた場合は50点の印を共通の場所から個人の場所に移動させて+50点あることの印とします。試合が進行して持ち点が100点単位の切りの良い数字になったら、50点の印を共通の場所に戻します。
積み棒なしについて
Q. なぜ積み棒のルールが適用されないのですか?
A. 主な理由は、積み棒は手役とは関係なく麻雀の戦略性を歪め、ルールさらに複雑にし、運の度合いを上げていると考えるからです。
役の翻数調整について
Q. なぜ一部の役の翻数調整が行われるのですか?
A. 符の影響が大きい役の符を翻で代替するためです。
役の翻数調整は、多くを求めると議論が発散して難しい、調整に値するような役の出現率は低いことが多いためメリットが小さい、という理由で符計算の影響が大きい平和、七対子、三槓子のみが変更されます。
Q. 整合計算では符が廃止されましたが、「符のないあがり」が原義である平和の定義をなぜ変更しないのですか。
A. 平和の定義の変更は、戦略を大きく変えすぎ、移行コストが多きすぎると考えるためです。
もし、平和が「順子のみのあがり」だとしたら、これまでの両面待ちを目指す、役牌を作れる字牌を捨てる、といった戦略を変えすぎると思います。
また、「雀頭を数牌のみにする」と小さな変更を行う意見もありますが、依然として平和の定義には4つの条件が存在することになり、定義の難しさの低減にはあまりなっていません。移行時のコストというデメリットが上回ると思います。
Q. 七対子は2翻→1.5翻となり、弱い役になったのですか?
A. いいえ。総合的に見て七対子は弱くなっていません。
4翻以下で門前ロンの七対子は、符計算ありの場合よりも整合計算の方が点数が高くなります。
七対子は必ず門前清栄和か門前清自摸和が複合するため、合計翻数は最低2翻となります。整合計算で4翻以下の翻数は符計算ありの場合の30符ラインを元に点数が設定されているため、符計算の25符より点数は高いのです。ツモの場合は符計算ありの結果よりも点数は低くなりますが、ロンの場合は高くなります。
門前ロンと槓子の翻について
Q. なぜ符翻が追加されるのですか?
A. 役ではなく符の影響が大きいものの符を翻で代替するためです。
Q. なぜ一槓子は1翻ではなく0.5翻なのですか?
A. ちょうど真ん中の符が0.5翻相当であったため。また、対々和との整合性のためです。
槓子1組の符は8符・16符・32符のいずれかです。真ん中を取って16符と考えます。整合計算の1翻以上4翻以下の整数の翻は、符計算ありでの30符ラインを基準としており、0.5翻は15符に相当します。したがって、槓子1組は0.5翻相当であると考えます。
Q. なぜ暗槓と明槓を区別しないのですか? なぜ么九牌と中張牌を区別しないのですか?
A. ゲームバランスの考慮とシンプルな計算にするためです。
例えば暗槓を1翻、明槓0.5翻とすると、暗槓1組、明槓2組あるときは「三槓子、暗槓、明槓×2」と加算されるためやや複雑な印象です。一槓子、二槓子とすれば、役である三槓子がシンプルに上位互換として理解できます。
また、暗槓1翻は、符計算ありでは16符の場合、高くなりすぎると思います。符計算ありに合わせるために么九牌の暗槓と中張牌の暗槓を区別するのは、低い出現率のわりに複雑すぎてわりに合わないでしょう。
整合計算の習得について
Q. 整合計算は初心者が覚えるには難しくありませんか?
A. いいえ。整合計算は初心者でも容易に覚えられる計算方法です。
整合計算は単純な比例計算よりは難しいですが、符計算ありの方法よりははるかに簡単です。理由としては、以下が挙げられます。
- 符がなく、翻のみから得点を求められる。
- 点数表は点数が6通りだけである基点表のみ覚えればよい。
- いくつもの規則が定義されているが、実用上は基点公式と翻の第4規則だけを覚えれば十分である。
- 点数の例外は3つだけである。
Q. 整合計算の計算例を教えてください。
A. 暗算を想定して下記に示します。枠内は、基点公式を使用した場合です。
2翻、四人麻雀での子のロンあがり
翻の第1規則より
2翻の点数=四人麻雀での子のロンあがりの基本点=2000点
基点公式より
点数=四人麻雀での子のロンあがりの基本点×2翻の基点÷1000
=2000点×1000点÷1000=2000点
3翻、四人麻雀での親のロンあがり
翻の第1規則より
2翻の点数=四人麻雀での親のロンあがりの基本点=3000点
翻の第2規則より
3翻の点数=2翻の点数×2=3000点×2=6000点
基点公式より
点数=四人麻雀での親のロンあがりの基本点×3翻の基点÷1000
=3000点×2000点÷1000=6000点
3.5翻、子のツモあがり時、子の支払い
翻の第1規則より
2翻の点数=子のツモあがり時、子の支払いの基本点=500点
翻の第2規則より
3翻の点数=2翻の点数×2=500点×2=1000点
翻の第3規則より
3.5翻の点数=3翻の点数×1.5=1000点×1.5=1500点
基点公式より
点数=子のツモあがり時、子の支払いの基本点×3.5翻の基点÷1000
=500点×3000点÷1000=1500点
1.5翻、子のツモあがり時、親の支払い
翻の第1規則より
2翻の点数=子のツモあがり時、親の支払いの基本点=1000点
翻の第2規則より
1翻の点数=2翻の点数÷2=1000点÷2=500点
翻の第3規則より
1.5翻の点数=1翻の点数×1.5=500点×1.5=750点
基点公式より
点数=子のツモあがり時、親の支払いの基本点×1.5翻の基点÷1000
=1000点×750点÷1000=750点
(別解)
子のツモあがり時、親の支払いの点数は、翻の基点であるから
点数=1.5翻の基点=750点
4翻、親のツモあがり時、子の支払い
翻の第4規則より
4翻の点数=親のツモあがり時、子の支払いの基本点×翻数=1000点×4=4000点
役満、三人麻雀での子のロンあがり
翻の第6規則より
役満の点数=三人麻雀での子のロンあがりの基本点×16=1500点×16=24000点
パブリック・ドメイン
本ページ作成者は、普及促進のため、本ページを CC0 1.0 によってパブリック・ドメインに提供する。
したがって、本ページは、たとえ営利目的であっても、許可を得ずに複製、改変・翻案、配布、上演・演奏することができる。