普及しやすいようルールを改正しました。
お久しぶりです。
整合計算のルールをより普及しやすいよう、細かい所を改正しました。
それぞれの改正点について説明します。
翻の第5法則を廃止
翻の第5法則を廃止しました。これは、覚えるべき公式の数を4個から3個に減らしてより簡単にするためです。
これにより11翻の点数が現行よりも少なくなるため、損失回避の心理によりルールの普及に悪影響を及ぼす可能性があります。しかし、めったに出現しない11翻の点数よりも、覚える公式の数を減らした方が普及しやすいと総合的に判断しました。
この変更に伴い、以下の通りいくつか変更されました。
翻の第4法則の上限を13翻未満に変更
翻の第4法則の上限が13翻未満に変更されました。
比例計算でシンプルに計算できる範囲が広がりました。
翻の第6法則を新「翻の第5法則」に変更
これまで翻の第6法則と呼んでいたものを、これからは翻の第5法則と呼ぶことにします。
11翻と11.5翻を倍満に変更
11翻と11.5翻は満貫の三倍に到達しなくなったため、どちらも倍満に変更しまいした。
「法則」→「規則」に変更
「法則」という言葉は自然現象や社会一般の普遍的で理論的裏付けの強いものを指すため、ルールとしてより正確な「規則」に変更しました。
「準役」→「符翻」に変更
「準役」という名前は役と混同される可能性があるため「符翻」という呼び名に変更しました。
その前に、「付加的な翻」や「符のようなもので翻を加える」という意味を込めて「付加翻」という名前にしようとしました。しかし、「符加翻」と書き間違えるおそれがありました。
そこで符翻として直接的に符の要素が翻になったものと分かる名前にしました。
翻数の定義を明確化
これに伴い、法則の説明などで使われる翻数の定義を明確にしました。
「基本点」→「基点」に変更
基本点の語は以下の理由で「基点」に変更しました。
- 「基本点=符×2翻数+2」という現行の計算式があり、整合計算の場合の定義とは異なるため誤解を招くおそれがある
- 整合計算では何度も出てくる言葉であるため、「基点」として短くする効果が高い
- タンヤオチュー→タンヤオやチートイツ→チートイのように5音以上を4音以下に省略していう麻雀用語の文化を考えると、初めから短くしておくのが初心者にとっても易しい
なお、サイト丸ごと名前の一括変更をしたため、過去のページも名前が変更されています。他の名前も同様です。
「基本点の定理」を「基本公式」に変更
「定理」という語には証明を連想させる硬い雰囲気がありました。
「公式」とすることでこれが計算式であることが分かりやすくなり、初心者にも馴染見やすくなったと思います。
三色同刻と小三元の翻数変更をなくし、符翻に二暗刻を追加
より覚える量を減らすために、三色同刻と小三元の翻数変更をなくしました。三色同刻は出現率が低すぎて、覚える労力に対し割りに合わないと思います。小三元はそもそも4翻で符計算がほぼないようなものでした。
それだけでは刻子に符が反映されず弱いので、二暗刻を追加しました。これにより、二暗刻→三暗刻→四暗刻の並びができ分かりやすくなりました。
三槓子を3翻に変更
三槓子を3.5翻から3翻に変更しました。
槓子1組の価値は0.5翻と定めたのですから、単純計算で三槓子は0.5翻×3組+役の2翻=3.5翻になるわけです。
しかし、上述の通り二暗刻を導入したことにより、暗槓子が2つあるときは0.5翻増えることになります。槓子1組の価値0.5翻は暗槓子も含めて決められたものなので、暗槓子2つを除くと三槓子における符要素としての槓子の価値はこれまで考えていたより下がることになります。
さらに、出現率の非常に低い三槓子のためだけに特別に3.5翻というグループを作るのは覚えにくいと感じます。
このため、3翻に下げるべきという判断に至りました。
「三槓子は難易度がとても高いからもっと翻数を上げるべきだ」という意見があることはもちろん承知しています。
しかし、整合計算は役の難易度に対する翻数を調整せず、点数計算方法のみ改善するという方針です。これは、符要素以外で役の変更をしようとすると場合の数が何通りもあるため議論が発散し、現時点では収拾がつかず最も重要な点数計算の改革も困難になると考えるためです。
本場のルールを復活し、250点棒の積み棒を採用
廃止としていた本場のルールを復活させました。これは、本場がなくなることに対して損失回避バイアスが働き、整合計算のルールの普及が遅れるのを防ぐためです。
100点棒はないため250点棒を積み棒として採用し、1本につき四人麻雀では750点、三人麻雀では500点の受け渡しが発生することとしました。現在よりも積み棒の価値が上がりますが、これまで「積み棒の価値が低い」という意見を聞くこともあり、
連場の語を削除
連場という新しい語を定義していましたが、特に整合計算では使用していませんでした。
余計な要素であると判断し削除しました。
供託点の説明を削除
供託点は点数計算の一部ですが、整合計算の本質ではありません。
本質とは異なる議論を引き起こし普及を遅らせる可能性があると判断し、削除しました。
前文を追加
整合計算を定める理念や目的が分かるように、前文を追加しました。
パブリック・ドメインについて記載
整合計算のルールの普及促進のため、整合計算のルール、整合計算の実用5ステップ、及び CC0 1.0 によってパブリック・ドメインに提供することとしました。
したがって、それらのページは、たとえ営利目的であっても、許可を得ずに複製、改変・翻案、配布、上演・演奏することができます。
また、点数早見表のページには著作権がないものと判断しています。万一裁判所に著作権などの知的財産権が里見瞬にあると判断された場合に備えて、その場合はCC1.0を直ちに適用することを宣言しました。
軽微な表現の修正
より分かりやすくなるよう、軽微な表現を修正しました。




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