【明解】現代麻雀 役の分類

※いつもとは違って、このページは普通の麻雀について書かれています。
※初心者向けの内容になっています。
分類できるよ
「麻雀の役を分類して覚えたいけど、分類しにくい…」
そう感じていませんか?
現代麻雀の役は「翻数別」以外では一般的な分類がなく、個人が分類する場合は人によって分類の定義が異なる曖昧なもので、とても覚えやすいものとはいえませんでした。
でも、ご安心を。現代麻雀の役は6つの系列にきっちり分類することができます!
なお、「系列」は分類の呼び名です。生物の分類でいう「科」や「属」と同じようなものです。
6つの系列

もしあなたが初心者なら、覚えておくと損はない分類は6つの系列です。なぜなら、6つの系列が分かれば、すべての役の本質を理解することができるからです。系列は役の本質をとらえた分類なのです。
すべての役はこの6つの系列のいずれか1つのみに分類することができます。
以降では、系列ごとに現代麻雀の代表的な役を挙げて説明していきます。
基本系列

基本系列は、一言でいえば「基本的な形の集まり」です。
ここでいう「基本的な形」は、対子・刻子・暗刻子・槓子を指します。
基本的な形ゆえに、初心者が覚えやすい役の分類です。
よく作りやすい基本系列の役に、対々和(トイトイホー、2翻)があります。対々和は4面子がすべて刻子のときに成立します。
全体系列

全体系列は、すべての手牌が関係するときの役の分類です。
すべての手牌に条件が課されるため、上がる最後の牌まで役作りの気を抜けません。
よく出るのは断幺九(タンヤオチュー、1翻)です。
断幺九はいずれの牌も一九字牌でない場合に成立します。
定義が複雑で初心者泣かせな平和(ピンフ、1翻)も全体系列の役です。
平和が成立する条件は以下の通りです。
- 門前(メンゼン)であること。
- 4面子すべてが順子(シュンツ)であること。
- 雀頭(ジャントー)が役牌ではないこと。
- 両面(リャンメン)待ちであること。
平和はよく出る割に、複雑な役です。詳細を述べると長くなってしまうので、解説は他のサイトに譲ります。
よく出る混一色(ホンイーソー、3翻・喰い2翻)も全体系列の役です。
混一色は 萬子(マンズ)、筒子(ピンズ)、索子(ソーズ)のどれか一種類と字牌のみのときに成立します。
隣接系列

隣接系列は、同数字か連番の数牌の面子に関する役の分類です。
一番分かりやすいのは一盃口(イーペーコー、1翻)です。
一萬・二萬・三萬の順子が2組ありますね。
なお、一盃口は門前でなければ成立しません。
字牌系列

字牌系列はその名の通り字牌が中心となる役の分類です。
初心者は出現率の高い役牌(ヤクハイ、1翻)だけ覚えておけばよいでしょう。
役牌が成立する条件は以下のいずれかの場合です。
、
、
のいずれかの刻子。- 場と同じ風の刻子。
- 自分の位置と同じ風の刻子。
役牌は早上がりしたいときによく作られます。
行為系列

行為系列の役は次の2つだけです。
- 門前清自摸和(メンゼンチンツモホー、1翻)
- 立直(リーチ、1翻)
どちらも特殊な役です。
門前清自摸和は一度も副露をせず、自摸上がりした時に付く役です。
立直は門前聴牌のときに宣言して1,000点棒を供託し、上がると付く役です。立直後は上がり牌が出るまで手元の牌を捨てることができません。
偶然系列

偶然性が大きく支配するのが、偶然系列の役です。
よく出る偶然系列の役は一発(イッパツ、1翻)です。初心者は偶然系列の役のうち一発だけを知っていれば十分です。
一発はリーチ後1巡以内に上がると成立する役です。ただし、その1順以内に副露(チー・ポン・カン)があると成立しません。
どちらにも分類できそうなもの
補足として、例外的な役を挙げておきます。
これまでの説明でどちらにも分類できそうな例外的な役の系列は、次の通りどちらかに定められています。
- 七対子(チートイツ):基本系列(全体系列ではない)
- 字一色(ツーイーソー):全体系列(字牌系列ではない)
このことを知っていたから何か得するということはないと思います…。
役の分類チャート
役は、次に示す役の分類チャートに従って系列に分類することができます。

1つずつ解説していきます。
手役?
ここで「手役」という言葉が出てきました。手役は手牌(各プレイヤーが持っている牌)の組合せによって成立する役です。 麻雀の役は手役であるか手役ではないかによって2分することができます。
対, 暗, 槓のどれかが名前に付く?
手役のうち、役の名前に対, 暗, 槓のどれかが付く役は基本系列に分類されます。
これは結果から導かれた定理です。 基本系列の役を調べたところ、対, 暗, 槓のうちどれかが役の名前についていて、手役のうち基本系列以外の役の名前には対, 暗, 槓が付いていなかったのです。
すべての手牌が関係?
手役であって基本系列の役ではなく、すべての手牌が関係するならばそれは全体系列に分類されます。
数牌のみが関係?
手役であって基本系列や全体系列の役ではなく、数牌のみが関係する役は隣接系列に分類されます。
そうでない手役は字牌系列の役です。
「数牌のみ」の否定は「字牌のみ、又は、数牌と字牌両方」であるのに、数牌と字牌両方が関係する役はなく、「字牌のみ」が関係する役が残るのです。ちょうどピッタリ分類できてることが分かるでしょう。
門前清自摸和または立直?
手牌ではない役のうち門前清自摸和と立直は明らかに行為系列に分類されます。
残った役は、すべて偶然系列に分類されます。
分類表
すでに図で示していますが、一応役の分類表も示しておきます。
| 系列 | 役 |
|---|---|
| 基本系列 | 対々和、七対子、三暗刻、四暗刻、三槓子、四槓子 |
| 全体系列 | 断幺九、平和、混一色、清一色、混全帯幺九、純全帯幺九、混老頭、清老頭、字一色、緑一色、国士無双、九蓮宝燈 |
| 隣接系列 | 一盃口、二盃口、三色同順、三色同刻、一気通貫 |
| 字牌系列 | 役牌、四喜和、小三元、大三元 |
| 行為系列 | 門前清自摸和、立直 |
| 偶然系列 | 一発、ダブル立直、海底摸月、河底撈魚、嶺上開花、槍槓、天和、地和 |
まとめ
- 現代麻雀の役は次の6つの系列に分類することができる。
- 基本系列|基本的な形の集まり(例:対々和)
- 全体系列|すべての手牌が関係(例:断幺九、平和、混一色)
- 隣接系列|同数字か連番の数牌の面子 (例:一盃口)
- 字牌系列|字牌が中心(例:役牌)
- 行為系列|門前清自摸和と立直
- 偶然系列|偶然性が大きく支配(例:一発)
- 系列は役の本質をとらえた分類である。
- 役はこの6つの系列のいずれか1つのみに分類される。
- 役の分類チャートを用いれば、役に対応する系列を簡単に調べられる。
- 初心者はこのページに挙げた9つの役を覚えれば十分である。
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ライセンスの範囲内で改変・再配布などご自由にどうぞ!
なお、このページで紹介した9つの役は、役の出現確率ランキングTOP9に入る役です。この9個の役を覚えれば、実戦で出現する役のうちの9割が理解できたことになります。
詳しく知りたい人のための補足
このページの分類は綾目麻雀の分類に基づいています。綾目麻雀の分類には6つの系列のほかに、「分類としての役」があります。
「分類としての役」を6つの系列と同時に理解しようとすると、混乱するかもしれません。初心者は6つの系列を理解すれば十分です。
それでももっと詳しく知りたい人は以下の分類の定義について読んでください。
分類の定義
綾目麻雀の役は次の定義に従って分類されます。
| 分類名 | 定義 |
|
手役
|
手牌の組合せによって成立する役。 |
| 状況役 | 手役ではない役。すなわち、手牌の組合せによらず成立する役。 |
| 門前役 | 非門前で得点にならない役。 |
| 非門前役 | 門前役ではない役。すなわち、非門前で得点になる役。 |
| 全体役 | すべての上がり牌が役の定義に関係する役。 |
| 部分役 | 全体役ではない役。すなわち、ある上がり牌が役の定義に関係しない役。 |
| 順子役 | 役の定義に関係するすべての牌が順子を構成している役。 |
| 刻子役 | 役の定義に関係するすべての牌が刻子を構成している役。 |
| 数牌役 | 役の定義に関係するすべての牌が数牌である役。 |
| 字牌役 | 役の定義に関係するすべての牌が字牌である役。 |
| 偶然役 | 偶然性に強く支配される役。 |
| 非偶然役 | 偶然役ではない役。すなわち、偶然性に強く支配されない役。 |
| 一色役 | 役の定義に数牌が関係し、その数牌がすべてが同じ種類である役。 |
| 三色役 | 役の定義に数牌が関係し、その数牌が3種類とも必要である役。 |
| 基本集合 | 次に掲げる6種類のうちある1種類が1組以上集まったもの。 ・順子 ・刻子 ・対子 ・暗順子 ・暗刻子 ・同じ牌4枚 |
| 基本役 | 基本集合のみで定義される役。 |
| 隣接役 | 役に関係するすべての牌が、数字が0以上ずつ連続してずれた面子を構成する役。 |
| 行為役 | 次に掲げる役。 ・門前清自摸和 ・立直 ・ダブル立直 |
| 基本系列 | 基本役の系列。 |
| 全体系列 | 全体役から状況役と基本役を除いた系列。 |
| 隣接系列 | 隣接役の系列。 |
| 字牌系列 | 字牌役から全体役を除いた系列。 |
| 行為系列 | 行為役から偶然役を除いた系列。 |
| 偶然系列 | 偶然役の系列。 |
「基本集合」は役の分類ではありませんが、基本役を説明しやすくするために定義しています。現代麻雀では「同じ牌4枚」を「槓子」に読み替えてください。
表の手役から行為役の行(基本集合を除く)が「分類としての役」です。
定義について詳しくは次の2つの記事を参照してください。




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