それぞれの役についての所感
麻雀の役に付いて思うことを役ごとに簡単に書いていきます。
立直(リーチ)
とりあえず門前で4面子1雀頭を作ってリーチを掛ければ1翻縛りを満たせる堅実な役。初心者が最初に覚えるような役なのにフリテンだとか流局時の形式聴牌だとかルールはかなり難しい部類に属する。
一発(イッパツ)
誰もが思い浮かべるであろう偶然役の代表。なぜかリーチから次の手番までに副露されると付かなくなる。
門前清自摸和(メンゼンチンツモホー)
偶然役っぽいが、そうではない。立直と複合することが多い。門前清と自摸和を有利たらしめる重要な役。
平和(ピンフ)
初心者に説明するのに苦労する役。平和の点数計算はさらにややこしい。改良ルールの作る上で平和は難所である。浅見了氏の純麻雀では、平和に相当する役の定義が2回も変更された。シンプルにすると1翻役は高すぎると思われたのである。綾目麻雀ではもちろんこの点を克服している。
断么九(タンヤオチュー)
なんともお手軽。ドラと複合することが多い。喰いタンという喰い下がりの規則から外れたイレギュラーなルールがあったりなかったりする。
一盃口(イーペーコー)
地味ながら役らしい役。もとは一般高と書いた。日本でイーペーコーの響きが「一杯行こう」に似ていたからこの字になったらしい。
役牌(ヤクハイ)
意外と説明しずらい役。風位を覚えたばかりの人は自風牌・場風牌をすぐに理解できるだろうか。役牌同士は例外的に複合するというが、「役牌」は自風牌・場風牌・白・発・中の5つの異なる役を一言で表した語だと認識すると分かりやすいと思う。
海底撈月(ハイテイラオユエ)
3文字目をお手本を見ずに正しく書ける人は少ないだろう。海底摸月(ハイテイモーユエ)とも言うらしい。
河底撈魚(ホーテイラオユイ)
河底牌は固定されていることを最近知った。 通称海底ロンとはこれ如何に。
嶺上開花(リンシャンカイホー)
マンガ「咲」の主人公の必殺技であるらしい。偶然役だから技とは言えないだろう。まあこの名前には必殺技にふさわしいカッコよさを感じるが。
槍槓(チャンカン)
複雑なルールの要因の一つ。廃止していい。
ダブル立直(ダブルリーチ)
「成立する」を和了後の点数計算時にその役を翻数に数えることだと定義すると、命題「一発が成立するならば立直が成立する」は命題「ダブル立直が成立するならば立直が成立する」が真ならば真であり、偽ならば偽である。 1翻役か2翻役かで定義が揺れているようだ。どちらでも事実上問題はないが。
一気通貫(イッキツーカン)
2翻役では一番かっこいいと思う。意外と作りにくい。
三色同順(サンショクドージュン)
安定感のある役らしい役。
三色同刻(サンショクドーコー)
役の割に翻数が低すぎる。4翻相当では。
対々和(トイトイホー)
これと七対子のバランスがちょうどいい。
七対子(チートイツ)
アメリカ産の役。四枚使いは可でいいと思う。
三暗刻(サンアンコー)
狙っていたわけではなく、気づいたらできていたということが多い。
三槓子(サンカンツ)
6翻相当では。まあ槓子は狙っていくようなものではないからおまけ程度の翻数でもいいか。
混全帯么九(ホンチャンタイヤオチュー)
「么」は「幺」だったり「ヤオ」と表記されたりする。難しさの割に安い残念な役。
純全帯么九(ジュンチャンタイヤオチュー)
なぜ「清」ではなく「純」なのか? このような不規則な命名は嫌いだ。
混一色(ホンイーソー)
染め手の一つ。ホンイツと略される。
二盃口(リャンペーコー)
門前のみではなく、喰い下がり可のルールにした方がいい。みんな今のルールが妥当だと本当に思っているのか? アンケートを取ってみたらほとんどの人が喰い下がり可がよいと答えるんじゃないかな。
小三元(ショーサンゲン)
実質4翻役。大三元との対比。大三元を狙ったが作れそうにないときに目指す役。
混老頭(ホンロートー)
実質4翻役。初心者は覚えなくていい。
清一色(チンイーソー)
染め手は副露は捨て牌でばれやすいから6翻は妥当だという人がいるが、5翻相当ではないかと思う。
四暗刻(スーアンコー)
よく出る役満。私はドラマの「天」でイカサマして四暗刻を上がるシーンを思い出してしまう。
国士無双(コクシムソー)
どこかのアンケートで好きな役満ランキング1位だった役。国士無双を作るのはそう難しくはないと思っていた時期がありました。
大三元(ダイサンゲン)
役満の中でそろえる牌が最も少ない。初心者でもわかりやすい役満。
四喜和(スーシーホー)
どちらも役満なのだから四喜和を大四喜と小四喜で分けて解説する必要はない。
字一色(ツーイーソー)
大三元か四喜和と同時に条件を満たすことが多い役。
緑一色(リューイーソー)
唯一「非対称」な手役。見た目以上に難しい。この役が好きな人は多いらしい。発ありかなしかという議論は煩わしい。
九蓮宝燈(チューレンポートー)
役満の王様。形は副露でも作れるのに門前のみ、という意味で特殊な役。フリテンとの相性の悪さは最上級。とある経緯で「宝」は新字体なのに「燈」は旧字体で表記することに(たぶん)なったよ。
四槓子(スーカンツ)
難しすぎる。その上流局とか包とかルールがめんどくさい。
清頭老(チンロートー)
禿げ頭の老人を思い浮かべてしまう。
天和(テンホー)
ロマン砲。最もできにくい。しかし、ゲームの脱衣麻雀ではプレイヤーが勝っているようなときにCPUがよくこれで上がるという噂がある。
地和(チーホー)
同じくロマン砲。天和とローカル役人和の間に挟まれ地味な立場にある。





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